
学校に行くだけで神経がすり減る・・・



何が嫌かはっきりわからないけど、とにかく疲れる・・・
HSPの不登校の娘に、どう対応しているかをお話しします。
- HSP
- 公立高校の進学校2年で不登校
- 家族関係は良好
- 親子で出かけることはできる
- 部活には行ける
今回参考にした本はこちらです。
10代のための疲れた心がラクになる本 長沼睦雄著 誠文堂新光社
前提 HSPとは
アメリカの心理学者エレイン・N・アーロンさんが唱えた
Highly Sensitive Person = 非常に繊細な人 です。
病気ではなく、生まれ持った気質で5人に1人がHSPだと言われています。
下記にチェックテストがありますので、興味がある方はやってみてください。
娘はほとんど当てはまっていました。
HSPのチェックリスト (はい・いいえでチェックし、はいの数を数えてください。)
- 周囲のささいなことによく気がつくと思う
- 他人の気分に左右される
- 痛みにとても敏感だ
- 忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所に引きこもりたくなる
- カフェインに敏感だ
- 明るい光や強いにおい、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
- 豊かな想像力をもち、空想にふけりやすい
- 騒音に悩まされやすい
- 美術や音楽に深く心を動かされる
- とても良心的である
- すぐにびっくりする
- 短期間にたくさんのことをしなければならないとき、混乱してしまう
- 人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるか、すぐに気づく
- 一度にたくさんのことを頼まれるのが嫌だ
- ミスをしたり、ものを忘れたりしないようにいつも気をつける
- 暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
- あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり神経がたかぶる
- 空腹になると集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
- 生活に変化があると混乱する
- デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
- 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
- 仕事をするとき、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
- 子どものころ、親や教師は自分のことを敏感だとか、内気だとか思っていた
以上の質問のうち12個以上に「はい」があったらおそらくHSPです。
「はい」が一つしかなくても強い傾向であれば、HSPである可能性が高いです。
敏感すぎる私の活かし方 高感度から才能を引き出す発想術 エレイン・N・アーロン著 パンローリング株式会社 より
HSPの娘にとってつらかったこと
- 教室が視覚的に雑然としている
- 人が多くうるさい
- おしゃべりな人、テンションが高い人
- 怒られている人(自分が怒られている気分になる)
- 近づきすぎる人(物理的・精神的に)
- 機嫌が悪い人(私のせい?と思う)
- 恥ずかしいことをしている人(自分が恥ずかしくなる)
学校にはいろいろな人がいるから、仕方ないですよね。
外向型のHSPなので、中学生のころは部長や班長をよくやっていました。



だれとだれが仲が悪いのがわかっちゃって、気を遣いすぎて疲れる
また、班行動の時、全員が楽しめているか気になり、
楽しめていなそうな人がいたら声をかけるなどしていたそうです。



自分が一番楽しめていなかったかも…
親にできることは?私がやったこと


現在、不登校は不登校なのですが、娘はだいぶ元気になって家で勉強もできるようになりました。
そうなるまでに私がやったことをあげてみます。
とにかく話を聴く
「気にするな」「気にしすぎだよ」「悩むな」などと言わないようにしています。
「気にしない」ことができないので、気になることを理解し、共感しています。
強い口調で責めない
もともと空気を読むいわゆる「いい子」だったので、あまり怒ることがなかったのですが、HSPと知ってからはほとんど責めるような言い方はしてません。
諭すような言い方を心がけています。
それが結果的に、「打たれ弱い」人を作っているのかもしれませんが、今はそうすることしかできません。
自分軸を持つように勧める
自分がどうしたいのかと聴くことです。
どんな環境ならやっていけるかを、一緒に探します。
例えば、どんな友達となら一緒にいて疲れないか、学校内でうるさくないところはどこか、楽しめることはなにかを聴いて、それを増やしていけるように一緒に考えます。
一緒に掃除をする
部屋が散らかってるとHSPにはよくないです。
私はリビングの片づけを頑張りました。
娘の部屋は一緒に片づけと掃除をしました。
そして「推しコーナー」を作り、推しグッズやポスターなどで癒されるようにしていました。
罪悪感を持たせない
学校行っていないことが悪いことだと思うような言い方をしないことです。
HSPは罪悪感を持ちやすいです。
罪悪感を持つと自己肯定感が低くなってしまいます。
娘は罪悪感で寝込むほどです。
今のつらい状態を肯定して、見守りました。
一緒に楽しいお出かけをする
少し元気になったら、映画、ライブ、カフェ、ショッピング、日帰り温泉など。
趣味が同じだからよかったかもしれません。
好きなことをやってリフレッシュすると、他のことへの意欲もわいてくるようです。
自律神経を整える努力
自律神経に効くといわれる鍼治療に定期的に通っていました。
散歩も効果的だと言われたので、天気の良い日には歩くようにしています。
思い込みやこだわりを手放す
これは娘ではなく私のことですが、せっかく頑張って入った高校に行けなくなったので、何とかして学校に行ってほしいと思っていた時は、その学校に執着心があった状態で、学校に行けない娘をみていてつらかったです。



別にあの学校卒じゃなくてもいいか。
道は一つじゃない。
と執着心を捨てられたときに、すごく楽になりました。
まとめ
以上私がHSPの娘にどうやって対応しているかを書いてきました。



こうして書いていると、ずいぶん甘やかしているようにも思うなぁ…汗
でも、学校がつらくて休んで、落ち着く環境にいるので、今娘の状態は安定しています。
ずっとこの状態がいいとは言えないけれど、HSPの子が心身を休めるように、家の環境を整えておくことが重要だと思いました。
また全日制高校には合わないかもしれないけれど、通信制高校への転校やその後の進路についても、自分で考えられるようになってきているので、休んでよかったと思っています。
自分にとって合わない環境が今のうちにわかっていることはいいことです。



将来、HSPに合う仕事を探すよ



自分に合った道が、きっと見つかるよ