通信制高校が気になったらはじめて読む記事はこちら>> 詳しく見る

友達が多くても教室に入れなくなった高校生

娘は中学では部長、行事の実行委員長などをやっていた、わりとリーダー的な存在だった。

高校でも明るく、すぐに友達ができ、男女問わず誰とでも話ができるタイプだった。

それなのに教室に突然入れなくなってしまった。

目次

ほんのささいなことで、教室に入れなくなる

きっかけは、英語の授業で答えられなかったこと

そのとき、先生から十分な予習をしてないことをみんなの前で責められた。

徐々に英語の授業恐怖症になり、行かない自分がさぼっていると思われている、みんなが自分のことをだめなやつだと思ってている、そんな自分を見られるのが怖い、となってしまった。

子どもは本当にささいなことでいとも簡単に教室に入れなくなる。

  • 娘のように、当てられて答えられなかった
  • 授業中、おなかが鳴ったりおならをしてしまった
  • 授業中、トイレに行きたくなって抜けた
  • 発言、発表が苦手で声や手が震える

大人なら、ささいなことなら笑ってごまかせる。

でも思春期の子どもにとっては、一回の恥が一生の恥に感じてしまうのかもしれない。

教室の席の位置も重要

娘の最初の席が、教卓の目の前の席だったので、座っていても後ろから常に見られているのではないか、先生が話しかけてくるのではないか、と緊張感がある。

また前方や窓側の席は途中入室の時にいっせいに振り向かれるのが苦痛。

最初の席が、後ろの方だったらマシだったかもしれない。

もし、不登校でなくても繊細な子は、席は後ろの方にしてもらうことをおススメします。
事情を話せば学校もわかっててくれると思います。
たかが席順といえど、席順がきっかけで教室に入れなくなったら人生が変わります。

一度入れなくなった教室に再び入ることは難しい

教室に入ろうとすると吐き気がするというので、いろんなところに相談した。

カウンセリングで、認知行動療法などを受けたり、不安神経症をなんとかやわらげようと努力した。

でも、とにかく時間がなかった。高校生は長期欠席=留年だから。

少し良くなったところで、教室には入れたとしても、そこでの授業に全くついていけない。

するとまた同じように入れなくなってしまう負のスパイラルだった。

通信制高校ではどうか

ここからは、娘が通信制高校に転校したあとのお話。娘はネットのコースなので普通の教室はない。

(ネットコースでもオンラインでクラスがある高校もあります)

うちの高校のスクーリングは、大人数であるものの、大学の講義のように一時間ごとに自分の取る授業が変わるため、流動的。

ほとんどの人が一人で来ているため気が楽で、大人数でも閉鎖的な空間ではないので教室に入れた。

うちの高校でも週1~週3くらいで登校しているコースの子もいますが、クラスといっても15人程度です。

毎日同じ人がいるわけではないので、登校のハードルは低いみたいです。

同じような元不登校の子がほとんどなので、すぐになじめるとのことです。(陽キャがいないらしい)

大学はどうする?

通信制高校ではよくても、その先の大学ではどうかなと考えてみた。

古い話だけど、私自身が通っていた大学を思い出してみると、とにかく人数が多かった。

一学部800人の定員だったから、1年次は普通に高校のようなクラスがA~Z組まであった。

高校のように全部の授業を同じクラスで受けるわけではないから、固定メンバーに合うのは週に3回ぐらいだったかな?

それでも高校で不登校になった子が、この先このような総合大学へ行ったときは、また入れなくなる可能性は十分ある。

そうすると志望大学の志望学部、志望学科の人数までしっかり調べておく必要があるかもしれない。

うちの娘の志望する大学の学部は、定員20人!という少ない学科(超絶狭き門)。

そこに入るのはとても苦労すると思うけど、その人数だったら娘には合っていると思う。

少し調べてみたら、中央大学は学生相談室でこんな記事をだしてくれています。

教室に入れない・入りにくいという学生がいたら・・・

このように学生相談室で対応してくれている大学もあります。

入学前からそういうことがわかっていたら安心できますよね。

まとめ

あらためて、通信制高校に転校するというのは、対症療法だと思う。

  • 教室に入れないというのは、不安神経症と関係する場合、すぐには治らない。
  • 通信制高校に転校して、一見よくなったと思っても、教室への恐怖心がまだあるなら、大学でぶり返す可能性がある。
  • 自分に合った高校や大学を探しつつ、さらに長い時間をかけて根本的な問題=教室への不安を克服することが大切。

娘も、今は通信制高校に通っていて比較的穏やかな日常だけど、これからも注意深く見守っていく必要があると感じています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次